読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

運命の車輪

この間の火曜日の話をしようかな。
平日休みだったのでデートをしました。もう5回になるのか、何回目だったかは忘れてしまった。車で富士山のほうまで遠出をしたのでとても特別感のあるデートになって、テンション上がりっぱなし。途中道に迷ったり、大学生がたくさんいて混んでたり、天候が悪くなったりしてデート自体だけ見れば散々だったけれど、心の中はほくほくしました。どこへ行くってのも大事だけど、誰と行くかのほうが大事。


帰り道はたくさん遊んでご飯も食べて会話も弾んでました。ただ、お別れするポイントが迫ってくるとお互い口数が減っていく。ちょいとこれはかなり名残惜しいぞ・・・ていうか俺、彼女に言うことがあるんじゃないのか・・・・・!そうぐるぐる考えて、黙っていることにはたと気づき口を開くも、会話は続かない。ポツリポツリと言葉を交わしてすぐ消える。


暗い車内で彼女がこっちを見てたりするのには気づいてました。ほら、あるじゃんそういう雰囲気って。何か言いたげな、もしくは何か言って欲しい感じのさ。正直気づいてた。彼女が言って欲しいことと、僕が言いたいこと、それが一致してるんじゃないかって僕の勘が叫んでた。妄想乙って感じだけど、確かにそういう空気はあったと思う、たぶん。


車を路肩に寄せて止めて、とうとう彼女が車から降りる。けれどなんとなく降りない。さあ、言うんだ!言うんだ俺!!言っちゃえよ、言っちゃいなよ、男を見せろ・・・・!喉元まで告白の言葉が出てきたのに、とうとう言えなかった。そのうち彼女は車から降りて
「じゃあ・・・・またね。おやすみ」
と言った。僕もおやすみって言って車を発進させ、彼女から離れていった。


「おやすみ〜」じゃないだろ、てめえ。なぜ言わなかったこのチキン!気づいてただろ?正直に言えよ、あの空気感じてただろ?わかってるならなぜ言わなかった。言えなかったとでも?ヘタレで言えなかっただけじゃあねえのか。最高のデート、車内という最高の空間、環境は整ってた。すべてはお前に味方していたはずだ。それをてめえは・・・マヌケか?


今すぐ車を引き返しもう一度彼女を呼び戻そう、そう考えたけれどそれも出来ませんでした。うおおおおおおと車を走らせ家に帰ったら帰ったで、なんで引き返さなかったのかとまた自分を責めました。お前にはガッカリした、こんなにヘタレだとは。死ね、死ぬのだ!恋をする価値もない!!


運命の車輪はもう回っている。それは自覚している。なら次は結果を出せ、次があるうちに。
気を楽にして思ったとおりの言葉で。