語学留学

先日、モーニング娘。から紺野あさ美さん・小川麻琴さんの2人が卒業し今後の芸能活動も一旦休止することになったのですが、今日は巷を騒がしている小川さんの「語学留学」について言及しようと思います。


まずは彼女の公式のコメントを再掲。


13歳でモーニング娘。に加入して、気が付けばいま18歳になりました。

本当にあっという間の5年間に、振り返れば数えきれないほどたくさんの思い出ができました。

青春時代をモーニング娘。として過ごせたことをとても幸せに思っています。



子供の頃からずっと夢見ていた大きなステージの上で、

大好きな歌やダンスをみなさんにみていただけたことをとても感謝しています。

夢が現実となったとき、時には辛いと思うこともありましたが、

<いつも明るく元気に>をモットーに頑張ることができたのは、

温かく見守り応援してくださったファンのみなさんのお陰です。

みなさんの温かい声援に本当に支えられました。



ローメンバーのお父さんみたいで、私がもっとも尊敬するアーティストのつんく♂さん、

楽しいことも辛いことも一緒に乗り越えてきたメンバー、

そして陰でいつも支えてくれたスタッフのみなさん、

すべてのみなさんに今は感謝の気持ちでいっぱいです。



私は8月にモーニング娘。を卒業後は、海外への語学留学を予定しています。

どんな素晴らしい世界があるのかをこの目で確かめて、

帰国後にはもっと大きく飛躍できるようになれたら、と思っています。



残されたモーニング娘。としての時間を、毎日悔いが残らないように過ごしていきたいと思います。

これからも応援よろしくお願いします。



モーニング娘。 小川麻琴


ここでいろいろ言われているのは「語学留学」について。

紺野さんもそうですけど2人とも「学業専念」を卒業理由にしているので、事務所が解雇したという説も流れているようです。


解雇説について僕はこの場では言及する意味も意志も無いので、そういう意見をしたり顔で吹聴している人には「そんなこと知るかよ、バカ」の一言で済ませちゃいますが、そうでなく「学業専念はわかるけど、語学留学はちょっと理由としてどーなの?」って思っている人には少し言いたいことがあります。


そのだいたいの人は「紺野は意志が明確だから応援できるけど、小川の語学留学は軽い」と思っておられるでしょう?


そーだよね、「語学留学」ってなんだか陳腐なものだよね、なにか特別な分野を学びに海外へ行くってことでもないしさ、海外ってことに夢だけ持って留学して、結局遊んじゃってろくに語学も習得できず帰ってくる最近の若者っているじゃん?ああなるんじゃないの、マコトも。「モーニング娘。」ってそんな「語学留学」より軽いんだよな、彼女の中では。だってそうだろ?娘。辞めてそっちの方を選んだんだからさ。ガッカリ。なんか応援できない感じだな。



アホか。

なぜそういうふうに考えてしまうのか。


いいですか。もともと「語学留学は大したことじゃない」って言ったの誰だよ。勝手にそう定義づけるんじゃあない。適当に語学留学に逃げたやつが「語学留学」のイメージを落としただけであって、そのもの自体は立派な目的だし、目標足り得るんです。ゼロからスタートして一人前に喋れるようになるのにどのくらいかかるかわかってんのか?試しにやってみて下さいよ。


そんなに語学が不満ですかね?そんなにその先の目的が無いとダメなんですか?でも、目的を遂行するには語学は必要不可欠ですよ?語学だけで2~3年かかるんです。その先を漠然とした夢でなく明確な目標に変えるには、まず「言語」の壁を乗り越えなければ有り得ない。


その漠然とした夢を知りたいですか?教えてほしいですか?言えるわけないだろ、アホか。どうしてそこまで公表しなきゃいけないんでしょうか。ファンだから教えてほしい?ファンにはきちんと説明してほしい?それは利己主義だと思います。言いたい気持ちはわからないこともないですけど、「大衆には知る権利がある」という主張を振りかざしてゴシップを書き立てるクソたれとあまり変わらない気がする。僕はそう思います。

もしも納得できないなら、H.P.オールスターズの『ALL FOR ONE&ONE FOR ALL!』を100万回聴いてきたらいい。


もちろん、留学して勉強するということは生半可な気持ちでは出来ないよ、というのはあります。海外行けば何とかなる、成長できると考えていたら確実にペシャンコにされます。留学でそれを味わった僕が言うのだから、本当のことです。でもそうなったらそうなったでそれすら本人次第だし、本人の問題。「そこからでもきっと這い上がれる」って、彼女に期待だけしとけばいいじゃない。


「語学留学」は1人の人間が迷って捻り出した答え。それ以上でも以下でもない。

留学とモーニング娘。とどっちが大事かなんて、僕らに言われるまでもなくさんざん考えただろうし、そんなの比較する次元にないことくらい僕らは分かってなければならないよ。


娘。を辞めたくない。彼女はそんなの当たり前に思っていたでしょう。

それでも娘。を辞めて新しい挑戦をすることを選んだ。

この状況で、このタイミングでその決断をしたということは、それだけ固い意志ってこと。

彼女の勇気を喜びたい。だって、あんなに迷ってた小川麻琴がさ!


「頭では理解しているけれど、心が受け入れられない」

「わかっちゃいるけど、ついついマイナスの方向へ考えてしまう」


そういう時は黙って口を閉じよう。

そして、泣くだけ泣いたらいいの。

寂しくて悲しいのは、みんな同じだから。