おっちゃんの自家中毒

ちょっと思ったのだけれど、自家中毒に陥っている感がありますよね。

何の話かって、僕らのつんちゃんの話であります。


ハロー!プロジェクトの大部分の楽曲を手がけ、プロデュースをこなすつんくさん。

正直彼があのペースであのクオリティの楽曲を輩出し続けているというのは本当に脅威であって、超人だし神だと思うんですよ僕なんかは。


でもさ、やっぱり少し休んだ方がいいんじゃないかって思う時もあるんですよね。特にここ最近外注の楽曲も多くなってきたし、それがわりといいクオリティ(と僕は思う)なので結構目立っているっていうせいもあるんですけど。


パワーダウンしたというわけじゃないと思うんです。ましてや手を抜いてるなんてことは有り得ないとも思うんです。たぶんあのおっちゃんはすごく真面目で律儀なタイプだから。言動がいい加減ぽいから不真面目に見えがちだけど、実に繊細で細かい気を回しているんじゃないかと(けっこう梨華ちゃんに似てるかもしんない、っていう僕の予想)。


最近のハローの楽曲は全体的な傾向(あくまで広く大きく見た場合)として空回りしているような気がするんです。情熱はあるのになんか上手く噛みあっていないカップルのごとく。「最近、なんか上手くいってないよね・・・?」「なーんか上手くいかねぇよな」みたいな。


特にシングル曲(A面)にそれを感じることが多くて、大言壮語を吐き大風呂敷を広げているわりには聴いてみると「あれ・・・!?」な印象が拭えません。

それってなぜだろうと個人的に考えてみた時に「A面だから」じゃあないかな、と思ったんですよね。


表現の分野でものを作っている人の場合、一からものを作るのが上手い人と枠や条件という制約があったほうが逆に上手く作れる人と、大きく分けて2つに分けられると思うんです。

前者はアイデアが泉のように湧き出る創造者タイプ。後者はハードルがあればあるほど燃える破壊者タイプ。


つんくさんは一からものを作れるタイプでもありますが、少なくとも今は枠や条件に嵌められたほうがいいんじゃないかと僕は思っております。


速いペースでの大量生産型作曲。そこから来るマンネリ感というのはつんくさん本人も感じる時があると思う。そこで『愛の第6感』『スイートルームナンバー1』に代表されるようなアルバムにまずコンセプト=枠や条件を自ら立て、その中ではみ出すほど楽しむってこともつんくさんはして頑張っているんじゃないかなんて推測も立つ。


けれどもシングルの表題曲っていうのはすごく難しいタイプのものであります。一般的に受けなきゃいけないので、楽曲のポジション的に一番薄味で当たり障りのないものになる恐れがある。しかもインパクトがいるわけです。


それを自家中毒になっているつんくさんが一から作るというのは結構無謀だと思ったり。逆にあまり目立たないカップリング曲なんかは肩の力が抜けているせいかいい曲が多いから、「枠と条件でギチギチに固める」か「売り上げとか一切気にしないで全部好きなように遊ばせてみる」という方が、今のつんくさんにはいいと思う。


まあなんか僕の個人的推測だし結論なんか出ないんですけど(まとまらねー文章だし)。

つんくさんには、シャ乱Qも活動再開したことだしこの8年間の息抜きもかねてバーンと歌って、またバーンと良い曲作って欲しいなと思ってます。ガンバレ、つんちゃん!!



2006/2/15(水)リリース


モーニング娘。7thアルバム

レインボー7


M6.レインボーピンク/重ピンク(道重)、こはっピンク(久住)

  作詞・作曲:つんく 編曲:高橋諭一


・・・・・・。

隊長!まだまだ彼はイけそうであります!!<断じて行けない