藤本美貴――その視線の先に広がる未来

藤本美貴写真集『cheri(シェリー)』が届きました(結局アマゾンで)。


今回のカメラマンの方が女性だったせいか、彼女はリラックスしていて自然体。写真集『Mikitty』と比べるとなんだか素の彼女を存分に感じ取ることが出来ます。


二十歳になった藤本美貴を等身大で表現するべく、3つのテーマで撮影。奄美大島では、大自然をバックにそれに劣らない圧倒的な存在感を。都会の街では、二十歳の女性としての素顔を。またスタジオでは、アーティストとしての魅力を余すところなく写し出しています。そのなかに一歩、一歩、大人の女性へと変化を遂げる彼女のドキッとさせられる表情や、隙間に一瞬のぞかせる少女の顔などもあり、今までとは違った新しい“藤本美貴”に出会えること間違いありません。


ワニブックス公式 より


はしゃぐミキティ、物憂げな藤本美貴、クシャッと笑ったミキティ、遠くを見つめる藤本美貴。どの彼女も「もともと持ってないものは出ません」と言わんばかりの自然体で、まったく演技してる感じがしないんですね(や、演技してるのはしてるんですけども)。1枚くらいキレ顔(注:素の表情のことですよ!)の写真もあった気がする(笑)


公式での紹介文の通り、主に大人っぽい藤本美貴と可愛らしいミキティという2つの面を見せてくれているんですが、その共通項にはやはり『藤本美貴』というキーワードが浮かぶ。

後藤真希のベストアルバムの時も同じことを感じたんですけど、地に足を着けて揺るがない人がする表現というものには、その人ありのままの魅力を感じるんですね。


今回特に、彼女の「目」にそれを感じました。

カワイイ写真、カッコいい写真、美人な写真・・・いい写真はいっぱいあるんです。でも気づいたら写真に写る藤本美貴の「目」に吸い込まれ、「その視線に写るもの」に思いを巡らせながら、じっくりと一枚一枚ページをめくっていました。


彼女はもともと目ヂカラが強い方ですが、僕がこんなに彼女の目を意識したのは始めてかもしれない。そのクリアーで迷いの無い視線。それって今の藤本美貴だから感じることなのかもしれません。


「その視線の先には、何かが写っている」。

僕はそう感じました。そういう目をしてるんですね。たとえ瞑ってても笑っていても、何か見えている。それは何か。すっと出てきた僕の答えは「未来」でした。


なんでそんな単語が出てきたのかはわかりません。しかも僕は通常、写真集というものを見る時「カワイイ!美人!」とまず思い、椅子から落ちて悶え転がっていたタイプなんです。なぜわざわざこんな難しいことを感じたのか不思議であります。でもなぜか僕は彼女の目に惹きつけられたんですね。


ソロからモーニング娘。に電撃加入したあの日。

モーニング娘。そしてガッタスのサブリーダー・サブキャプテンを務める今日。

その間の時間は、他人から見れば「不幸だ」と思われる日々であったかもしれません。しかし彼女は彼女であり続け、かけがえのない仲間や友人、ファン、その他多くのことを得て今にここにいます。


そのことが透き通って曇りのない視線を生み出したのかもしれない。その目を見ると僕らファンも、わかっていたけど「これでいいんだ、これがいいんだ」と改めて思います。今、藤本美貴藤本美貴であります。藤本美貴の目には未来が写っている。僕たちも彼女の目を通して、その視線の先に広がる彼女の未来を見れる。


ただの1冊の写真集にて、そんな感覚になりました。

そしてこれからメイキングDVDを見ます。そこには何があるんでしょうか。たぶん超カワイイミキティがいるだけだと思います(笑)しかしまぁ顔小さいな、ミキティ