イタリアンレストランにイライラ

すべてが上手くいかない日っていうのがある。
厄日というヤツだ。


昨日がそうだった。
会社で思いっきり嫌な思いをして、それをきっかけにそのあと何をしても絶不調。たぶんすべての原因は自分の中にある「怒り」なんだけど、僕のせいで始まったことじゃないから如何ともし難い。


本当にイライラしたので「じゃあせめて夜ごはんにうまいものでも食べて忘れよう」と思い、六本木ヒルズのイタリアンレストランに入ったわけだが、そこでも厄の連鎖は断ち切れなかった。


コースでなくアラカルトでの注文を終えて、まず前菜のサラダが出てこない。
仕方がないのでワインとパンで凌ぐものの、結局出てきたのは40分近く経ってから。たかがルッコラのサラダなのに!


そして次のピザがこれまた出てこない。そこまで我慢していた僕もついに限界が来て、フロアの人間を呼んで催促。どうやら空腹すぎて顔が凶悪になっていたらしく、マネージャーみたいなイタリア人のおっさんが出てきて謝ってくる。


「釜が3枚分しか焼けないので順番です。もう少しお待ちください」


なんだそれ・・・。しかもちょっと日本語がヘンなので説明が余計に癇に障る。そんなお前らの事情なんてどーでもええっちゅうねん、大事なのは俺がずっと待たされてるという事実。


それから30分くらいして(!)やっとピザが来た。僕のいちばん好きなピッツァ・マルゲリータ。はっきりいって最もシンプルなピザである。すごい勢いで食べるものの、その次のラザニアが食事を始めて1時間45分後に来るまでにもうお腹がいっぱいになってしまった。もうグダグダ。
結局そのあとの肉料理(地鶏)はキャンセル。怒りのキャンセル。


イタリアは楽天的、日本はせっかちなお国柄と言われてるからって、いくらなんでもこれはない。
お金はいいのよ、高くても。ただ良い気分で過ごしたかっただけなのに、それも出来ないのかと落胆。その店は平日なのにすごく込んでて他の店に比べて客入りがダントツに良かった。それでコースでなくアラカルトで注文した僕はきっと後回しにされたのだと予想するんだけど、そんなことはもうどうでもよく、僕はもう2度とこの店には来ない。当たり前だ。アリーヴェ・デルチ。


やはり「今日は厄日だな」と感じたら、サッサと家に帰り一歩も部屋から出ないで寝てしまうのが最上策だね。
「何か取り返すんだ」と思うとアリ地獄。もっとつまらないことになる。


そんなわけで「夜映画」しようと思っていた『スパイダーマン3』の最終回はとりやめ、本だけ買って帰ったのでした。