最悪

行って参りました。後藤真希シークレットライブ。

何とか仕事も早く上がることが出来、雨も降らず、待ち合わせした友人と一緒に参加してきました。


今回このライブに参加することが出来たのはある親切な方のおかげなんです。

そして当然ながら僕はレポートを書き、その方も、参加した人も、出来なかった人も、ここを訪れる人は全員それを目にするわけです。


目にする方ほとんどは楽しいレポートを期待しているだろうけれど、今日は「最悪」から始めよう。

これは書く順序として正しい、と僕は思う。「楽しかった」が大きければきっと「最高」から始まっているはず。

今回はいろいろな人に申し訳ない気持ちにもなるけれど、僕が思ったとおりにレポートを書きます。きっとライブ招待券を譲ってくれた方も、このブログをいつも読んで頂いている方にも、この僕の気持ちは分かって頂けるものと信じています。


今回のシークレットライブ、最悪でした。

こんなに落胆したことはない。ステージ云々以前の問題でした。


会場はオールスタンディング(2階のMTV招待席は除く)。座席はおろか、ラインやブロックも無く、全くのスシ詰め状態。カードの整理券番号の若い順番からどんどん好きな場所へ並んでいくシステム。

僕は整理券番号が若く、だいたい前から3列目くらい、真ん中よりやや上手寄りにいました。


開演前から少し狭かったのですが、舞台上に後藤さんが現れると、ものすごい圧力がかかり始めました。

前に横に、押されまくり。誰かが我先にと前へ、そして真ん中へ行こうとするのです。その圧力たるや東京の朝の満員電車を軽く超える圧力。大の大人の僕が全力で押し返さないとまともに立っていられないほどでした。


僕の1人挟んで右横にいた女性の方2人が苦痛に悲鳴をあげ、どんどん中央に押されていきます。「お腹が痛い!」と叫んでいました。ライブが終わった時、彼女らがどこにいたと思う?僕の遥か左後ろです、信じられる?なんですか、これは。


僕も肘で胸を突かれるわ、顔に当たりそうなくらい手を動かされるわで、酷い目に遭いました。何もしてないのに汗だく。隣にいた人はどんどん前に行き、入れ替わりに後ろの方にいたはずの人が来たり、遥か右にいた人が来たりで、常に「あんた誰だよ、どっから来たんだよ」状態。有り得ない。


後藤さんが煽れば煽るほど、圧力は増し、苦しく辛い状態に。観客にジャンプを煽る場面もあって、その時は本当に「やめてくれ、余計な煽りするな!」と心の中で絶叫しました。

最後に彼女はステージの下に降りてきて、ステージと最前列にある柵との間の通路をタッチして駆け抜ける。その時の圧力といったら!物理的に到底届かない人も前に向かって手を伸ばす。前へ人を押しまくる。その様子はまるで亡者、餓鬼。阿鼻叫喚の地獄絵図でした。


パフォーマンスはは正味1時間弱で、曲数は8曲。

ごっちんから「最後の曲・・・」という言葉があった時は、「えー!」というより「やっと終わってくれるか・・・」という気持ち。本当に残念だよ、俺は。



1つ話をしよう。


僕の前にも、女性が2人いた。

たぶん年齢差からいって親子連れの方で、娘と思われる彼女は中学生くらいの女の子。細くて小さかった。


ライブが始まる前、彼女はすごく楽しそうにしてました。関西弁で喋ってたから関西からわざわざいらした方なのかもしれない。期待で胸膨らまして、という感じ。うちわ持って、楽しみで落ち着かない感じでソワソワしていました。


そしてライブが始まり、彼女たちはもみくちゃにされた。

母親と思われる女性の方は、必死に娘さんを庇っていました。

僕は真後ろにいたのですが、僕一人の力では逆らいきれない後ろからの圧力に「ごめんね、ごめんね」と思いつつ、必死に抵抗してました。


ライブも終わりに差しかかった頃、何かの拍子に振り向いた彼女。

泣いていました。ヒックヒックと嗚咽してた。


会場を出るとき、母親に肩を抱かれて泣きながら会場を後にする女の子の姿が忘れられない。

なぜだか、なぜだか分からないけれど、「ごめん」と謝りたかった。

そして「どうかごっちんのこと、嫌いにならないで」と思った。


それでも最高!最高!と叫ぶ観客。

ごっちんも「最高!」と言ってた。



でも、いいですか。

誰かの涙や犠牲の上に築かれる「最高」なんて有り得ない。あっちゃいけない。



それでいいのか、おまえらは。周りも見ず、自分のことだけを考えて好き勝手動いて、何が最高だ。

人間の屑だよ、はっきりいって。


一歩間違えて誰かが倒れたら、将棋倒しになって死人が出る危険性だってある。これ、冗談なんかじゃない。笑い事じゃない。このライブに関わるすべての人間は考えるべきだ、人として。

後藤さんの姿が見えない、なんて問題じゃない。危ないんだよ、危険なんだよ、物理的に。そこをわかれよ。


後ろの方は比較的スペースがあって快適だった、MTVの招待席はきっと視界が良かった、いい思いをした。

そんなことじゃねえんだよ。

あの会場の中でこういうことが起きていた時点でアウトなんだ。比較じゃない、事実があるだけなんだよ。


「これがハロー系のライブだから」そうおっしゃる方は既に気が違ってます。それに気づいてください。

こんな異常な状態のライブ、まともな神経の持ち主なら「慣れる」ことなんてない。一回味わったら「もう行きたくない」と思う、それだけです。


僕は、今回のような形態のライブならば、もう二度と足を運ぶことはないでしょう。

それがいくらごっちんのライブでも、プレミアのつくライブでも。

僕がごっちんのことを本当に好きなことは、ここを読んでくれている方にはわかっていただけていると思います。

その僕が、ここまで思ったんだよ。余程のことです。



本当に・・・本当に残念で仕方がない。

悔しくて仕方がない。

泣きたい。

畜生。