『アルバムの町』その2


そよ風』さんで知ったのですが、12月13日の深夜に後藤真希出演の『POWER JAM』なる番組が放送されてたらしく、個人的にかなり気になる内容でした。


僕は見逃してはいるんですがどっちにしろ僕の住んでいるエリアでは放送されてないみたいで、最後の奥の手でインターネットの世界を華麗にサーフィンしてアレしようとしたのだけれど、見つからず憤怒の末、落胆(笑)


しかし見たかった、ごっちんの語り。たぶん語っている内容は半ば予想もつくけれど、やっぱり自分で想像するのとごっちんの口から紡がれた言葉を聴くのとは大違いなのであります。フン!もういいよ!聴かなくたってごっちんのことちゃんとわかってるもん!!


さ、ちょっと拗ね気味で(笑)あやごまラジオドラマ『アルバムの町』について勝手にガンガン語ろうと思います。あやあやごまごましちゃうぜ。もう話題にする賞味期限が切れた気もしますが気にしない。個人的に空前のあやごまブームが来てるのです。

今日は内容も大胆にバラして書き殴ろうと思いますので、まだ聴いていない人+これから聴くんだから!という方は回避してくださいね。


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『アルバムの町』についての1回目の感想はこちら


まず、ざっとあらすじを。あらすじ説明するのって難しいね・・・。


「聞きしに勝る田舎だな・・・」

「こんなんでびっくりしてたらあかんよ。まだまだこの先があるんやから」


結婚することが決まったら、婚約者を生まれ育った田舎に連れて行く――

なぜかわからないけれどずっと前からそう決めていた。

そして今日、私は生まれ育った田舎町に婚約者を連れてきた・・・。


小学校6年生になった時、父の転勤の都合で都会へ転校した深雪(松浦亜弥)。それから15年。なぜだかわからないが子供の頃からずっと抱いてきた思いを胸に、深雪は婚約者の俊介(後藤真希)を自分が生まれ育った町に連れてきた。


「あたしな都会へ転校すんねん」

「えっ、ほなあたしらと卒業せえへんの?」

「ま、そういうことになるかな」

「なるかなて、そんなん寂しいわ・・・」

「そやけど、都会へ行ったら漫画も発売日に見れるねんで・・・」

「そっか、いいな!」

「アホかお前、都会という名の悪魔に魂売り渡すんか!」


転校することが決まったあの日のことを思い出すといつも記憶が途切れる。

会話の途中で乱入してきた男の子が誰だったのか、今は深雪には思い出せない。


「次は桜ノ町~桜ノ町~」


駅のホームに降りた瞬間の、田舎のにおい。その空気が深雪の途切れた記憶を呼び覚ました。その男の子が最後の別れ際に言った言葉。


「田舎のにおい、忘れんなよ!」


そして、交わした約束。


「お前と結婚するやつの顔が見てみたいわ」

「ほな連れてきたるわ」

「よっしゃ」


思い出した。

結婚することが決まったら、婚約者を生まれ育った田舎に連れて行く――

深雪がそう決めていたのは、誰かと15年前に決めた約束を果たすためだったのだ。


昔、深雪が住んでいた家。よくかくれんぼをして遊んだ神社。創立80年を目前にして廃校になってしまう母校。偶然会った幼なじみ(みうな)にも教えてもらい、深雪は遠い記憶を1つずつ思い出していく。


その男の子の名前はユウジ(前田有紀)。今もこの町に住んでいるらしい。

彼と最後に別れた場所。そこで彼が去り際に言った言葉を思い出す。


「田舎のにおい、忘れんなよ!」


今思えばそれが深雪の初恋だったのかもしれない。


あの日の彼との約束は果たせぬまま、帰りの電車に乗り込む深雪と俊介。

しかし、奇跡は知らない間に起きていた。

深雪が席を立っていた間、俊介と話していた車掌さん。彼の名札にはあの少年の名前があった。


「道中、お気をつけて」


彼と俊介が話していたのはあの「アルバムの町」の話。

あの日あの時「田舎のにおい忘れんなよ!」と言った少年は、今でもあの町を「本当にいい町ですよ」と言っていた。


俊介も深雪が生まれ育った町を気に入ってくれたようだ。


「ね、ユウジ、約束は果たしたよ」


ハイ。


このラジオドラマでまず感動させられたのは、松浦亜弥の語り。これがすごく心落ち着く声なんですよ。

冒頭、渡良瀬橋のBGMに乗せて「ハロー!プロジェクトラジオドラマ『アルバムの町』」と言って、そのあと役名と演者を紹介するんですけど、そこからしてため息が出るほど心が落ち着くんです。もちろん本編での語りもそうなんですが、このまっつーの声を聴いた瞬間「あ、これは気持ちがいいドラマだな」とすぐ感じました。


本編でのまっつーもいい仕事していて、本編終了後のコメントでも本人が言及してますが、関西弁と標準語を使い分けているのが良い効果をもたらしているんです。関西弁ではつらつとした喋り言葉を、標準語でしっとりと回想するナレーションをといった具合に。本人も相当苦労したという成果が実っていて、そこらへんの言葉の行き来がとても心地良いものになってます。


関西人ぽい?ちょっとくだけた感じのおしゃべりが可愛いまっつーと、途切れた記憶を1つずつ確認するように辿りながらしっとり語る松浦亜弥。そんな2つの相乗効果がこのドラマを豊かなものにしていると思います。

まず、松浦亜弥無くしてこのラジオドラマは成立しなかったと言えましょう。


あと、ごっちん。ごっちんは今回男役ということなんですけど。

ま、普通に考えてハローのラジオドラマに男の俳優さんを呼んで恋人役をさせるのはリスキーだとも言えるのかもしれません(笑)が、ここはごっちんが恋人役をすることでマイルド感が増してるんですね。


「俊介」のようにボーっとして頼りないけれど時々鋭い、でも基本的にほんわかしている雰囲気を持っている男性というのは本物の男性にはなかなか演じにくいものです。特にラジオドラマで声だけとなると難しいんじゃないかと思うわけで、ここは条件を逆手にとったごっちんの起用が功を奏しています。


加えて「俊介」という人物の人柄はごっちんにリンクする所がいっぱいあります。もちろん初めからごっちんキャスティングで考えて作られているわけですから当然といえば当然なんですが、僕はこのドラマに感じるアルバムの町の広さみたいなものをごっちん演じる「俊介」の広さに感じました。


「俊介」という人物はこの田舎町の出身ではなくある意味外部の人間ですが、彼の存在が聴いている側をナビゲートする役割を果たし、彼が感じる「アルバムの町」というものをイメージさせてくれる。

ごっちん(俊介)が見たアルバムの町の風景が、僕たちの見るアルバムの町の風景なんですね。


「俺とお前じゃ小さい頃に見ていたものがまるで違うはずなのに、なんでこう俺まで懐かしい気分になるのかな、と思ってさ・・・この町、どこを切り取ってもいいアルバムになりそうだな」


そして最後、彼はごく自然に「アルバムの町」を受け入れ、すべてを包み込みます。外の人間である彼が内に触れ、すべてを包み込むこの広さと豊かさ、そして優しさ。アルバムの町の広さというのは、それに触れた人の心の優しさなのかもしれません。


「俺も言っておいたよ、いい町ですね、って」

「本心、それ?」

「おまえを生んだ町だからな」


こういうのってごっちんだから出せる広さの気がしませんか?

今までの自分に無かったものや自分と違う部分を、素直に受け止めて受け入れるところとか。もちろんマイペースなところもですが(笑)

こう考えると、この役もごっちん以外あり得ないですね。


そして今回のラジオドラマにはあやごまの距離も感じまくり!

この空気感ってあやごまの距離ですよ。落ち着いた雰囲気、居心地のいい時間、お互いの信頼感みたいなものはまさに今のあやごま。仲良くなった(や、もともと仲はよかったのかもしれんけど)今だから出せるんです。そうなんです。反論は許さない!好きなんよむっちゃ好きなんよ、あやごまが!あやごまあやごま!!


取り乱した。

忘れてはいけないのは前田有紀さん+みうなさん。

この2人は脇役ですが、絶対無くてはなりません。キーパーソンである「ユウジ」を演じた前田さんはもちろんのこと、幼なじみの「カナちゃん」を演じたみうなも。


みうながいなかったら本当に中心人物だけになってしまって、聴いている方も気が抜けないし、ドラマ的にも動きの変化がつきにくい。

前田さんも天晴れです。声もいいし、遠い日のユウジ少年の演技なんて最高です。このラジオドラマ最大の功労者と言っても過言ではありません。


あとは全編通して流れる音楽。まっつーの曲を中心に流れるんですが、この楽曲群が、主人公・深雪が思い出す記憶と共にこのドラマの主役と言ってもいい「アルバムの町」の風景を思い起こさせるわけであります。

以下、『アルバムの町 サウンドトラック』(笑)の収録曲を挙げときます。


渡良瀬橋 / 松浦亜弥

風信子(ヒヤシンス)/ 松浦亜弥

サヨナラのLOVE SONG / 後藤真希

気がつけばあなた / 松浦亜弥

渡良瀬橋 / 松浦亜弥後藤真希


あやごま渡良瀬橋ィィィィ!あやごまあやごま!!

いつかライブで一緒に歌ってくれー!したら泣くよ、俺。



さて、個人的に大盛り上がりのハロプロラジオドラマ。

12月18日のドラマは・・・




『決戦!スズキプロレス』

【内容】女子高生鈴木ユリ(加護亜依)は、韓国留学の夢を叶えるために、女子プロレスチャンピオンの母親・房江(中澤裕子)に挑戦することになる。ユリのセコンドにつくのは父親の剛三(近藤光史)。果たして女子高生レスラー、ダイナマイト・ユリは強敵クラッシャー房江を倒すことが出来るのか?

【ポイント】ドタバタスポ根ドラマ。加護ちゃんと中澤ねーさんという関西出身者同士のえげつない関西弁による舌戦も聞きどころ(?)です。


*MBS公式ホームページより一部抜粋

 

これまた面白そうです。「スズキプロレス」っていう響きが「西口プロレス」っぽい(笑)


何度も言いますがこのドラマでの加護ちゃんのリングネーム「ダイナマイト・ユリ」は別に加護ちゃんがダイナマイトでむちむちぼいーんだからじゃないんです!断じて違うぞ!!誰もそんなこと思ってないぞ!!!