後藤真希コンサートツアー2005秋~はたち~大阪夜公演(後編)

!ネタバレ含む、注意!


さあ、3日間も引っ張ってしまった、ごっちんはたちライブレポート。

だっていろいろ書きたかったんですもん。仕方ないじゃん!

今日は少し細かく感想をば書いていこうと思います。


最初会場に入ると、舞台中央にミラーボールが置いてあります。

大きさは人が1人入れるくらいで、なるほどあそこからごっちんが登場するのかなと予測しました。


会場に入る前から友人Y氏と「1曲目は何か」という予想を散々して楽しんでました。

きっと1発目は激しい曲で『横浜蜃気楼』あたりかと思いつつも、それでは前回のツアーと被ってしまうので、むしろしっとり『スッピンと涙。』で新境地を見せてくれるんじゃないかというのが僕の最終予想でした。


イントロが流れ始めました。今回のツアーはイントロがライブ用にアレンジされている曲がけっこうあり、本当に直前までわからなかったりすることがありました。これはいいことだと思います。地味だが効果的な嬉しいサプライズ。


で、1曲目は『エキゾなDISCO』。ほぼ同時に「エキゾだッ!」とY氏と盛り上がりました。巨大ミラーボールが上にスーッと上がり後ろの登場口から後藤真希登場。

予想はことごとく外れました(笑)そりゃそうだよな。ミラーボールから登場だったら、ごっちんは1時間以上その中で丸くなってなきゃいけないじゃん!いくら後藤真希だからってそれは無理。『エキゾ』始まりだってちょっと考えればわかったことです。むしろエキゾやらんでどーする!みたいな。

たぶん僕ちょっとのぼせ上がってた。しかも客という立場なのに観る前からすごく緊張しまくってたし。腹下したのは緊張のせいっていう(笑)


『エキゾなDISCO』これはライブで絶対観たかった1曲ですよね。あのごっちんのウィスパーボイスが生で聴ける!

実はこの曲には私的エピソードがありまして。何も知らない友達(ハロプロあんま知らない)にノーヒントでこの曲を聴かせ、アーティスト名を当てさせてみたところ、なんと「カヒミ・カリィ?」という珍妙なお答えが返ってきたっていう。後藤真希を「所詮アイドル」と片づける前に実力を知れって話です、参ったか(笑)


エキゾは踊りもエキゾチックで、セクシー可愛い。セクカワでした。

ウィスパーボイスとセクカワダンスに酔いしれているうちに、だんだん実感が湧いて来ました。自分は後藤真希の歌を聴きに来ていること、そして後藤真希って本当に存在するんだってこと。僕はたまにしかライブに行かない派(そしてその少ない想い出を宝物として大事にする主義)なので、こういう時しか生の実感がないんです。

全身で後藤真希を実感しているうちに、あっと言う間に進んでいきます。


2曲目でいきなり『LIKE A GAME』!定番がここで来るか!盛り上がります。

このあと「二十歳になった後藤真希です」という軽い自己紹介を挟み、『シンガポール トランジット』へ。この曲はかわいらしいごっちんがいい。二十歳になって逆にかわいらしくなっていってます。なんだか今までがクール&セクシー過ぎたんじゃないか、時代がやっと等身大の後藤真希に追いついたんじゃないかみたいなね(笑)


『19歳のひとり言』。これもライブで聴きたかった!もう二十歳なので封印かと危惧していたんですが、聴けてよかった!いい曲なんですよこれ、歌詞が深い、そしてごっちんの歌い方も深い。当然ライブの方が深さ倍増。


ここでごっちんの幸福(シンフー)についてのMC。

俺、今最高にシンフーだっつーの。満面の笑顔の俺キモイ!

当然のごとく『来来!「幸福」』。稲葉貴子&ダンサーズとごっちんが中国風扇子を持ったかわいい踊りを。稲葉さんをいじったドタバタ喜劇風が楽しい。歌がかわいくチャイナドレスごっちんがナマメカシイ。


ごっちん&稲葉さんで 『DON'T STOP 恋愛中』。この曲知らなかった。というか太陽とシスコムーンT&Cボンバーの曲は全然知らないんです。今度機会があったら聴こうと思います。


つんく兄さん曰く子供は歌っちゃダメというプリプリピンクの『人知れず 胸を奏でる 夜の秋』。こう聴くといい曲じゃん。プリピンは完全に衣裳コンセプトが足を引っ張っていたことに今更気づく。

2番からごっちんが退場し稲葉さんだけ歌う。これがまた超うまい!DVDでごっちんライブ観てても思うんだけど、ホントうまいんですよ、この人。他の曲でもダンスにキレありまくりだし。ぐわっと持っていく実力があるんです。この人がごっちんライブのサポートに徹してくれることに感謝しなければなりません。稲葉さんで良かった!


再登場したごっちんが『ステーション』を。

失恋ソング女王・後藤真希が切なく歌い上げます。ごっちんは歌の表現力がレベルアップしているんですけど、失恋曲が多いせいか特に切なさの表現がうまい気がします。


『もしも終わりがあるのなら』。『スッピンと涙。』のカップリングですが、これすごい聴きたかったんですよね。個人的に思うんですけど、この歌詞にある「友達から恋人として意識していく過程」は後藤真希の持っている親近感と重なるんです。うむ、説明しづらい(笑)


『LOVE。BELIEVE IT!』『抱いてよ!PLEASE GO ON』の2曲連続で畳みかけてくるごっちん。やはり激しい後藤真希も良い。こういう振り幅は古今東西で後藤真希以外に出せませんよね。会場のボルテージも上がりまくり。


ここでごっちん退場、稲葉さんのMC。

会場の写真を撮ってオフィシャルHPに乗せるそうです。

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グダグダ野次飛ばすヲタの方々が少々ウザい。


ここから後半戦。

『さよなら「友達にはなりたくないの」』『ALL MY LOVE~22世紀~』のA面B面コンボ。何回も失恋しているごっちん「さよならさよならさよならさようなら」の部分が切ない!失恋直後だったら死んでるかもしれません、僕。『ALL MY LOVE~22世紀~』も聴きたかった曲の1つ。しっとりと歌い上げる彼女を見て本当に表現のレベル上がっているなぁと嬉しくなりました。


今回で1番布地が少ない衣裳に着替えて『愛のバカやろう』。

デビュー曲でもあるこの曲、ごっちんが進化していってるって言ってたけど本当そうだな。新しい変化には原点に帰ることも必要で、この歌を歌うことで今の後藤真希、さらには未来の後藤真希が見えてくるわけであります。


『ポジティブ元気!』。なんていうか、この曲、今回のライブの裏テーマソングじゃない?

単に盛り上がる曲として片づけるんでなく、その詞に注目してみて欲しい。後藤真希の歌は君たちに届いているのかい?と。

新天地に飛び立とうとしている後藤真希を応援すると改めて強く誓いました。

あと、ラストの「愛にまみれてる」の部分でごっちんが片手を広げて1回転。これって客席、そして後藤真希を応援している人全員を指してるんですよね。涙でたー!


『原色GAL 派手に行くべ!』は今ライブ最高の物理的盛り上がり。ジャンピングするなゆってんのにジャンピングしまくって、床が大揺れ。危ない!

歌の前にごっちんが「派手に行くべ」の煽りをしてきます。やっぱり盛り上がります、この曲は。Y氏もすごい喜んでた!


ここで最後の曲『スッピンと涙。』。

最後の曲という事に対し、えーー!と大絶叫のヲタ様方。うるせえよ。楽しい時間が終わるのが残念な気持ちは分かるがもう少しだけ抑えてくれないかね?

歌は、後藤真希の力の全てがこもっていました。この曲地味地味と言われてきたけどいい曲だよ、本当に。スゴイ回数聴いて来たけど、やっぱり生が一番。微妙な感情の変化が感じとれます。

最後の「THANK YOU!MEMORIES」の空白部分。良かった!会場がシーンと静まり返って、僕は思わず息をのみましたよ。そして涙で景色が歪んだよ、畜生!スタッフもよく頑張ったと思います。


アンコールではカウガールのような衣裳で登場。

カウボーイハットをかぶり、髪はおさげ!パンツはピンクで内股に切れ込みが入りホットパンツの生足がチラチラと垣間見えます。ヤラレタ!

1曲目は何と『うわさのSEXY GUY』。これと原色GALを一緒にやるとは思ってもみなかったので、Y氏と「おぉーーーッ!」と歓声を上げてしまいました。

この曲は振付もすごい好きで、何回もダンスバージョンを観て来た僕にとって生は嬉しい限り。サビの2回目の「おーないろーん(ALL NIGHT LONG)」の1回転する振りがカウボーイハットを押さえて回る振りになっててカッコよかったです。


2曲目の最後の最後の曲は『スクランブル』。

この曲は僕にも特別な思い入れがあります。初めて行ったごっちんのライブ『ゴー!マッキングGOLD』は横浜県民大ホールだったんです。そこで新曲としてライブで初めて歌われたのが『スクランブル』。時を越えて、最初に歌われた『スクランブル』と今の後藤真希が歌う『スクランブル』が交差し、とてつもない感動に襲われました。そんな僕の感動なんかお構いなしに水を差すラブリーごっちん!のヲタ声(笑)でもこの感動はそんなものに負けません。


最後は前回ライブでもやった「最高!」っていうのを一緒にやって終了しました。



というわけで長文御免で書いて参りました。

全体的な印象としては、レポート前編で書いた「等身大の後藤真希」を感じたのが大きいですね、やっぱり。

1年前の秋コンサートのDVDを観てるとカッコいいんですよ。きっちり作ってあって、歌やダンスや殺陣や太古や映像もかっこいい。MCすらかっこいい後藤真希全開で、低い声で客席に声をかけまくっています。


それも後藤真希の一面なんですけど、今回は新たな面も見えてきました。

MCもずっと声が高いごっちん。「ありがとう・・・」「嬉しいよ・・・!」という声が緊張と安心と感動と感謝でものすごく高くなってる。そんな彼女、今まで見ました?


ありのままの歌、ありのままの表現。すべて後藤真希という人間の自然体。舞台上に二十歳の飾らない背伸びしない彼女が立ち、後藤真希という人間そのものの魅力を全身で感じられる、そういうライブでした。


本当に大阪まで来てよかった。この瞬間に立ち会えたことに感謝。

そしてこれからも見守る、と。


彼女はステーションで立ち止まり、また新天地へと走り出すのである。

その列車に、乗り遅れたくない、僕は。